キッチンリフォーム

対面キッチンのリフォーム費用は?費用を抑えるポイントも解説

※この記事にはPRを含んでいます

1日の中で過ごす時間が長いキッチン。キッチンを使いやすく快適な空間にすることは生活の質の向上に直結します。キッチンは「対面キッチン」と「壁付けキッチン」に大別できますが、対面キッチンは家族や友人とのコミュニケーションを豊かにしてくれることから戸建て・マンション共に大変人気の間取りです。

しかし、壁付けキッチンから対面キッチンへのリフォームにはコストがかかるもの。そこでこの記事では、対面キッチンのリフォーム費用に焦点を当て、リフォームにかかる費用や費用を抑えるポイントなどを解説します。

対面キッチンにリフォームするメリット

対面キッチンには壁付けキッチンでは味わえない多くのメリットがあり、その魅力ゆえに多くの子育て世代に採用されています。実際、壁付けキッチンから対面キッチンへのリフォームを考える方の多くが30代・40代の絶賛子育て中のご家庭です。ここでは対面キッチンのメリットを3つご紹介します。

メリット1. コミュニケーションが取りやすい

対面キッチンの何よりのメリットは、リビングやダイニングにいる家族や友人とのコミュニケーションが取りやすいという点ではないでしょうか。特に小さなお子さまがいるご家庭では、朝食や夕食の支度をしながらお子さまとの会話を楽しんだり遊んでいる様子を見守ったりできます。また、同じ理由から対面キッチンはペットを飼っているご家庭にもおすすめです。

メリット2. 空間の開放感がある

対面キッチンのようにオープンなデザインは広々とした印象を与え、住空間全体を明るく見せることができます。対面キッチンからの視線の先に窓が配置されていれば、外の景色を見ながら調理作業ができるため、より一層開放感を味わうことができます。

メリット3. おしゃれな雰囲気づくりができる

対面キッチンといっても、ペニンシュラキッチンやアイランドキッチン、コンロとシンクを別々に配置したII型キッチンなどさまざまなレイアウトがあります。いずれもスタイリッシュで洗練されたデザインの商品が多く販売されており、ワンランク上のこだわりキッチンを実現できます。

 

壁付けキッチンから対面キッチンへのリフォーム費用の目安

上記のメリットを享受するためには、壁付けキッチンから対面キッチンへのリフォームが効果的です。しかし、キッチンの場所を移動させるリフォームには高額な費用がかかるため、事前にどれくらいの費用がかかってくるのか把握し準備しておきましょう。

壁付けキッチンから対面キッチンへのリフォームにかかる費用の内訳は、大きく以下の4つに分けられます。

ポイント

  • ① キッチン本体にかかる費用
  • ② 既存キッチンの解体と処分にかかる費用
  • ③ 水道やガスなどの配管にかかる費用
  • ④ 内装にかかる費用

①~④を合わせてかかる大まかなリフォーム費用は以下のとおりです。

I型の対面キッチンへのリフォーム 70万円~100万円
L型の対面キッチンへのリフォーム 100万円~150万円
アイランド・ペニンシュラ・II型の対面キッチンへのリフォーム 150万円~300万円

※費用相場は施工会社によって大きく変動する場合があります

このように、どのようなキッチンの形状を選ぶのかによってだけでも、リフォーム全体にかかる費用は2倍も3倍も変わってきます。さらに、上記の費用内訳のうち①④の費用に関しては、キッチン本体のデザインや設備機能、内装のデザインや素材など各要素の選択によって大きく変動します。

①キッチン本体にかかる費用|メーカー・ブランド別

メーカー ブランド 商品価格(税抜) 形状タイプ
TOTO ザ・クラッソ 538,000円~ ・I型

・L型

・アイランド型

・ペニンシュラ型

ミッテ 585,800円~ ・I型

・L型

・アイランド型

・ペニンシュラ型

LIXIL リシェルSI 782,000円~ ・I型

・L型

・ペニンシュラ型

シエラS 551,000円~ ・I型

・L型

・ペニンシュラ型

パナソニック Lクラス 934,000円~ ・I型

・L型

・アイランド型

・ペニンシュラ型

ラクシーナ 748,000円~ ・I型

・L型

・アイランド型

・ペニンシュラ型

トクラス Berry(ベリー) 930,700円~ ・I型

・L型

・ペニンシュラ型

Bb(ビービー) 703,900円~ ・I型

・L型

・ペニンシュラ型

タカラスタンダード レミュー 700,500円~ ・I型

・L型

・アイランド型

・ペニンシュラ型

クリナップ セントロ 815,000円~ ・I型

・L型

・アイランド型

・ペニンシュラ型

ステディア 727,000円~ ・I型

・L型

・アイランド型

※2023年1月の情報です。金額に変更がある可能性があります。

同じキッチンブランドでも、キッチンの形状や採用する設備、素材によってさらに価格は上がっていきます。たとえば、ガスコンロにするのかIHコンロにするのか、シンクはステンレスにするのか人造大理石にするのかなど、ひとつひとつの要素の組み合わせによって費用が変わってきます。

④内装にかかる費用に影響する要素

リフォーム内容 費用に影響する要素
収納棚やカウンターなどの造作物 設置の有無・範囲・デザイン・素材
床、壁、天井のクロスの貼り替え 貼り替え範囲・デザイン・素材

壁付けキッチンから対面キッチンへ変更することで、壁側に収納スペースを設けることができるようになります。そのスペースに収納棚や作業カウンターを設ける場合はその分の費用がかかります。

また、キッチンの場所の移動に伴い一度剥がされた床・壁・天井は、新たに今までとは違う素材やデザインで貼り替えることができます。臭いや汚れが気になるクロスを使っていた箇所を、臭いの気にならないエコカラットや掃除のしやすいホーロー・タイルなどに貼り替えることも可能です。せっかく貼り替えるのであれば、メンテナンスしやすいおしゃれなものを採用してみてはいかがでしょうか。

 

対面キッチンへのリフォームで費用を抑えるためのポイント

できることなら理想をすべて詰め込んだ夢の対面キッチンにリフォームしたいところですが、ご家庭によって予算の上限は決まっています。予算内にリフォーム費用を抑えるためにはどのような工夫ができるのでしょうか。

1. デザイン・設備・素材のグレードを抑える

高級な素材や最新の調理設備を選ぶとリフォーム費用が上昇するため、費用をなるべく抑えたいのであれば、逆にシンプルなデザインや標準的な設備を採用するようにしましょう。先ほどご紹介したように、同じメーカーの中でも本体価格の比較的安いブランドを選び、設備や素材のオプションも必要最小限に抑えます。

ただし、よく使う設備のグレードを妥協すると、せっかくリフォームしたのに使いにくくストレスとなってしまうため、費用をかける箇所と書けない箇所のメリハリをつけることが大切です。

複数の会社でリフォーム工事費用の見積もりを取る

キッチンの配置変更を伴うリフォームは、配管工事、電気工事、内装工事など、キッチン本体価格以外にもリフォームにかかる費用の項目が多いのが特徴です。その分、リフォーム会社によって費用の差が出やすくなる可能性が高いです。

また、リフォーム会社によってはシステムキッチン本体価格については割引を受けられることもあります。割引率は設備メーカーやキッチンのグレードにもよりますが、2割から8割引など、かなりの差があります。各メーカーでラインナップされているシステムキッチンの種類は多く、中でも需要の高い対面キッチンは定価からの割引率が大きい型だといえます。

キッチン本体の価格やその他キッチンの配置変更にかかる価格を比較するためにも、最低3社以上のリフォーム会社で見積もりを依頼し、比較するようにしましょう。

型落ちのシステムキッチンを利用する

メーカーから新作キッチンが発表されれば、リフォーム会社はそれらのキッチンを仕入れてリフォームに使うことになります。そのため、タイミングがよければリフォーム会社が型落ちの在庫品を抱えている可能性が高いです。スマートフォンなどもそうですが、新作発表後には型落ち商品の価格は大幅に割り引かれる傾向にあります。型落ちだと言っても大手設備メーカーの商品は良質なので、現行モデルと大きな差はありません。リフォーム会社側でも在庫品を捌けるのはありがたいので、費用を抑えられる型落ちキッチンはないか相談してみると良いでしょう。

 

対面キッチンリフォームで妥協したくない!費用をかけるべきポイント

対面キッチンへのリフォームで費用を抑えるためのポイントを見てきましたが、費用を抑えるために何でも妥協すれば良いというわけではありません。必要なところにはしっかりお金をかけて使いやすいキッチンにし、使う頻度の少ない箇所やこだわりのない部分は思い切って節約するメリハリが大切です。

ここでは対面キッチンへのリフォームで妥協すべきではないポイントをご紹介します。

通路幅は必ず確保する

壁付けキッチンから対面キッチンへリフォームするためには、より広いスペースが必要になります。なぜなら、対面キッチンで作業をするための通路が必要になるからです。キッチンをメインで使うのが女性1人の場合、理想的な通路幅は80~90cmくらい、複数人で使うのであれば最低100~125cmくらいと言われています。

リビングダイニングのスペースを広く確保したいからといって、この通路幅よりも狭くキッチンをリフォームするのはおすすめしません。せっかくキッチンをリフォームしたのに、以前より使いにくくなってしまいます。

「リビングダイニングも広く確保したい」「キッチンも対面にしたい」この両方をどうしても実現したいのであれば、通路幅で妥協するのではなく費用をかけて間取りの変更を伴う大規模なキッチンリフォームをすることをおすすめします。

消臭効果のある壁紙や掃除のしやすい床材にする

キッチンは毎日料理に使う場所なので、できるだけ長く清潔に保ちたいものです。せっかくリフォームするのであれば、汚れにくい・掃除がしやすい・臭いがつきにくいキッチンにすることで、日々の手間を省けます。

臭いの問題は、壁材を変えることでかなり解決できます。例えば、自然素材の「珪藻土」や「漆喰」は、臭いの元を吸収し、消臭・脱臭する働きを備えているためキッチンにもおすすめです。(同じ理由からトイレの壁にもおすすめ!)また、「エコカラット」という壁材は、土壁のように目に見えない無数の孔から臭いを吸着し、空気を清浄する力を持っています。もう少し手頃な価格のものであれば、消臭効果や臭いがつきにくい工夫が施されている壁紙クロスもおすすめです。

汚れがふきやすく、掃除がしやすい床材はクッションフロアです。クッションフロアは、塩化ビニール素材でできたシート状の床材のこと。ビニール素材なので防水性が高く、調理中に水や調味料などをこぼしてしまっても拭き取るだけできれいになります。

 

対面キッチンのリフォーム費用は様々

今回は、対面キッチンへのリフォームにかかる費用や費用を抑えるポイントなどを解説してきました。どの形状のシステムキッチンを採用するかによって費用は大きく変わってきますが、I型の対面キッチンへのリフォームであれば約70万円〜、アイランド型などの対面キッチンへのリフォームであれば約150万円〜が目安になります。

対面キッチンへのリフォームでなるべく費用を抑えるためには、理想を全て詰め込みすぎず、デザイン・素材・設備機能などこだわりのない部分にはお金をかけないことが大切です。また、どのリフォーム会社に依頼するのか、どのシステムキッチンを採用するのかによって、費用は大きく変わってきますので、必ず複数の会社に見積もりを依頼して比較検討するようにしましょう。

※この記事にはPRを含んでいます

-キッチンリフォーム
-

© 2024 キッチンリフォームの費用や相場感や見積もり、補助金を紹介! Powered by AFFINGER5