キッチンリフォーム

おしゃれなキッチンリフォームをするための手順・ポイント

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せっかくキッチンをリフォームするのであれば、機能性だけでなくデザイン性にもこだわったおしゃれなキッチンにしたいものです。しかし、キッチンリフォームではキッチンメーカー、システムキッチンの種類、それぞれのカラーや素材、設備の機能など、決めなければならないことがたくさんあり、どのように進めればおしゃれなキッチンを実現できるのかイメージが湧きにくいのではないでしょうか?

そこで今回は、おしゃれなキッチンにリフォームするための方法を10ステップに分けてご紹介します。また、キッチンをおしゃれにリフォームしたいなら意識したいポイントも見ていきますので、ぜひリフォームの参考にしてください。

おしゃれなキッチンにリフォームするための10ステップ

1. キッチンの形状・レイアウトを決める

キッチンにはI型キッチン、L型キッチン、アイランドキッチンなど、さまざまなタイプの形状の種類があります。また、同じI型キッチンであっても壁付けのレイアウトにするのか、対面のレイアウトにするのかによっても大きく印象が変わってきます。

▼キッチンの形状の種類例

  • I型キッチン
  • II型キッチン
  • L型キッチン
  • アイランドキッチン
  • ペニンシュラキッチン

 

▼キッチンのレイアウトの種類例

  • キッチン独立レイアウト
  • 壁付けレイアウト
  • 対面レイアウト

中でも対面レイアウトのアイランドキッチンやペニンシュラキッチンは、キッチンをおしゃれにしたいご家庭に大変人気のタイプです。両者に共通しているのが、キッチン前面に立ち上がり壁がなくフラットなキッチンであるということ。スタイリッシュで開放感のある印象を与えてくれます。また、ダイニングやリビングからキッチンがよく見えるため、キッチンの本体デザインや内装がLDK全体のデザインアクセントとして機能します。

 

2. 家のスタイルに合わせてキッチンの内装イメージを決める

キッチンの形状・レイアウトが決まれば、次にどのようなキッチンデザインにしていきたいのか方向性を固めていきます。キッチンとリビング・ダイニングが同じ空間にある場合は、リビング・ダイニングのスタイルとマッチする内装を採用するようにしましょう。

▼リビング・ダイニングのスタイル例

  • 北欧スタイル
  • ブルックリンスタイル
  • 西海岸風スタイル
  • ミッドセンチュリースタイル
  • 和モダンスタイル
  • ヴィンテージスタイル
  • フレンチカントリースタイル
  • インダストリアルスタイル
  • アジアンスタイル

リビング・ダイニングのテイストが優しい色味の北欧スタイルなのにもかかわらず、キッチンの内装に濃い色味の男前なインダストリアルスタイルを採用すると、LDK全体でみたときにチグハグな印象になってしまうかもしれません。

このように、キッチンスペース単体で見ると一見おしゃれであっても、家全体で見たときのバランスが悪いと「おしゃれな家」からは遠のいてしまいます。家全体、空間全体で統一感が生まれるようにキッチン内装をイメージすれば、自ずと「おしゃれなキッチン」「おしゃれな家」が実現するでしょう。

 

3. 【壁・天井・床】色・素材を選ぶ

キッチンの内装イメージがある程度固まったら、キッチンの大部分を占める壁・天井・床の色や素材を決めていきます。

壁・天井・床すべてをリフォームするわけではない場合は、いまのまま残しておく部分と相性の良い色を選ぶようにしましょう。また、リビング・ダイニングで使われている色や素材をキッチンにも取り入れることで、簡単にLDK全体の統一感を出すことができます。加えて、次にご紹介する【収納・キッチン本体】や【ワークトップ】の色・素材との相性も考えて内装を選択していきましょう。

さらに、キッチンをおしゃれに使い続けていくためには、デザイン性だけでなく掃除やメンテナンスのしやすい機能性も求められます。床や壁には汚れが付きにくい・落としやすい素材を採用すると、常にキッチンをきれいな状態に維持できます。

▼キッチンにおすすめの床例

  • 複合フローリング
  • クッションフロア
  • タイル

 

▼キッチンにおすすめの壁例

  • タイル
  • レンガ
  • キッチンパネル

 

▼キッチンにおすすめの天井例

  • 木目調の下り天井
  • スケルトン天井

 

4. 【収納・キッチン扉】色・素材を選ぶ

次に、リビング・ダイニングの内装やキッチンの壁・天井・床とマッチする収納・キッチン扉を選んでいきます。キッチン背面の収納扉やキッチン本体のキャビネット扉の色・素材は、キッチンインテリアの印象を最も左右する要素のひとつです。

壁付けレイアウトであればキッチン扉が生活空間から丸見えになりますし、対面レイアウトであれば背面収納の扉が見えやすくなります。そのため、リビング・ダイニングの内装との調和を意識して扉の色・素材を選んでいきましょう。

たとえば、無垢材の床と木材のインテリア家具を使った木の温もりが感じられるリビング・ダイニング空間には、同じく木製の温かみのあるキッチン扉・収納扉がおすすめです。LDK全体がモルタル床の無機質な空間には、ステンレス扉のキッチンやダークなモルタル調のキッチン扉が相性が良いでしょう。

 

5. 【ワークトップ】色・素材を選ぶ

収納・キッチンの扉が決まれば、次に実際の作業スペースとなるワークトップ選びです。ワークトップの素材として主流なのは、以下の2つになります。

▼ワークトップ素材例

  • 人工(人造)大理石
  • ステンレス

ステンレスは、モルタル調の床やスケルトン天井などスタイリッシュで無機質な空間と相性が抜群です。耐久性や耐熱性にも優れ、メンテナンスが楽なのが特徴です。

人工(人造)大理石は、温かみや高級感を演出するのに適したワークトップ素材です。木材を使った温かみのあるインテリアや、モノクロトーンの高級感のあるインテリアにマッチします。各キッチンメーカーでカラー展開が豊富なので、イメージに合った色味を見つけられると思います。ステンレスと比べると熱に弱く、シミや変色も目立ちやすいため、おしゃれなキッチンを維持するためにはできるだけ汚れが目立ちにくく耐久性に優れた商品を選ぶようにしましょう。

 

6. 【レンジフード】形・色を選ぶ

レンジフードはキッチン上部で存在感のある大型設備です。ワークトップと統一感を出したりコンパクトでスタイリッシュなデザインのものを選んだりして、できるだけ存在感をなくすのがおしゃれなキッチンづくりのポイントです。

たとえば、ワークトップにステンレスを採用したのであれば、レンジフードもステンレス素材のものを選ぶことでスッキリとした見た目に仕上がります。

 

7. 【シンク】色・素材を選ぶ

シンクの色や素材は、ワークトップと統一することでグッとおしゃれなキッチンに近づくでしょう。高級感を出すために真っ白の清潔感のある大理石ワークトップにしたにもかかわらず、シンクがステンレス素材のままだと、どうしても生活感が出てしまいます。そこでシンクも真っ白の大理石に統一することで、まるでホテルのような高級感を演出できます。

▼シンク素材例

  • 人工(人造)大理石
  • ステンレス
  • ホーロー

 

8. 【各パーツ】形・色を選ぶ

キッチンのデザインを左右する大きな要素を決めたら、細かな設備やパーツのデザインを決めていきます。

水栓のデザインは大きく以下の2つがあります。

▼水栓の種類例

  • ストレートネック
  • グースネック

ストレートネックは最も主流な水栓デザインで、どのようなキッチンにもマッチします。グースネックは無駄のない洗練されたデザインで、高級感のあるシックなテイストと相性抜群です。

細かいですが、引き出しの取っ手部分もキッチンのおしゃれさに大きく影響を与えます。取っ手の種類としては大きく以下の2つに分けられます。

 

▼取っ手の種類例

  • ライン取っ手タイプ
  • バー・ハンドルタイプ

いずれにしても収納・キッチン扉との調和を意識して色を選ぶようにしましょう。せっかく扉を木目の温かい素材にしたのに、シルバーのライン取手を採用しては温かみが損なわれてしまうかもしれません。

 

9. 【照明や飾り棚】アクセントを追加する

おしゃれな照明や飾り棚をアクセントとして追加すると、オリジナリティのあるおしゃれキッチンの出来上がりです。

▼キッチンにおすすめの照明例

  • ダウンライト
  • シーリングライト
  • ペンダントライト
  • スポットライト

ダウンライトやシーリングライトは主照明として天井に設置し、ペンダントライトやスポットライトは作業スペースを照らす補助照明として設置します。主照明として使うライトは、デザイン性だけでなく作業効率を上げるための機能性も求められます。そのため、作業がしやすい昼白色の電球が向いているでしょう。一方補助照明には、落ち着いたおしゃれな雰囲気を醸し出してくれる電球色がおすすめです。

 

10. 【インテリア】おしゃれに飾り付けする

キッチンは調理器具や食器、食材のストックなど、細々としたモノが散乱しがちな空間です。このようなごちゃごちゃとした印象を与えてしまうモノたちは、キャビネットや背面収納、パントリーのような収納スペースに「隠して」収納することで空間をスッキリできます。

一方、お気に入りの器やカップ、インテリア小物などおしゃれなモノはあえて飾り棚に「見せて」収納することで、他の家とは違うおしゃれなキッチンを実現できます。無機質でツルっとした素材のモノが多くなるキッチンにおすすめなのが、温かみのあるファブリックアイテム、ハーブなどの植物、木目調のインテリア小物などです。冷たい印象になりがちのキッチンを明るく温かみのある空間にしてくれます。

▼キッチンをおしゃれにするインテリア例

  • おしゃれな雑貨をそろえる
  • ファブリックアイテムを取り入れる
  • 観葉植物やハーブを配置する
  • 家具の色味を統一する

 

キッチンをおしゃれに!キッチンリフォームのポイント

目隠し対策を行う

1日に何度も使うキッチンは、どうしても調理器具や食器などが散らかってしまいがちです。キッチン前面に壁のないアイランドキッチン・ペニンシュラキッチンや壁付けキッチンは、リビング・ダイニングから作業スペースが丸見え。

そのため、もし作業スペースが散らかっていたらLDK全体がゴチャゴチャと生活感溢れる空間になってしまいます。そこで、整理整頓やこまめな片付けが苦手な方は、目隠しになるキッチンカウンターや腰壁のあるキッチンを採用すると良いでしょう。

また、ゴミ箱の設置場所はキッチンリフォームで忘れがちなポイントのひとつです。ゴミ箱を隠すスペースを作り忘れて、よく人目につく場所にキッチンゴミ箱が出しっぱなしということがないよう注意してください。

 

収納を計画的に検討する

上述したように、キッチンは多くのモノで溢れかえってしまいがちなので、リフォームする際は必要十分な量の収納スペースを適材適所に設ける必要があります。

パントリーを設けるのか、背面・壁面収納を設けるのか、吊り戸棚収納を設けるのか。

それぞれ隠す収納にするのか、見せる収納にするのか。

どこのスペースに何を収納するのか。

事前にモノの居場所を決めて収納スペースを確保しておくことで、リフォーム後にモノが散らかって生活感溢れるキッチンになってしまう事態を回避できます。

 

LDK全体のバランスを考える

ここまで見てきたように、キッチンリフォームでは壁・床・天井やキッチン本体のデザイン、設備や細かいパーツなど、選ばなければならないことがたくさんあります。

リフォームの計画を進めていると、パーツや扉の色など、ひとつひとつ単体で見たときには「おしゃれ!」と感じたものを選択してしまいがちです。しかし、それらが組み合わさってキッチンスペース全体で見たときにバランスが悪いと「おしゃれなキッチン」からは遠のいてしまいます。

同じく、キッチンスペース全体をおしゃれにリフォームするだけでは「おしゃれな家」は実現できません。LDK全体、あるいは家全体のバランスを考えて、キッチン内装の色や素材を決めていく必要があります。

 

おしゃれなキッチンの色選びに迷ったら?

インテリアの基本!使う色は3色に抑えよう!

インテリアの基本として、ひとつの空間をコーディネイトする場合は「色合いを3色に絞る」というルールがあります。カラー構成は「ベースカラー」70%、「メインカラー」25%、「アクセントカラー」5%で成り立っています。

ベースカラー

ベースカラーとは、壁や床など最も面積の広い部分に使う色味のこと。基本的には白やベージュなど淡い色味を採用することで、空間全体が広く明るく見えます。

 

メインカラー

メインカラーとは、家具やカーテンなど2番目に面積の広い部分に使う色味のことです。メインカラーはインテリアのテーマとなるスタイルに合わせて選ぶことになります。明るく優しいナチュラルスタイルがテーマなら、ベースカラーと”馴染む”ベージュ、淡いグレー、明るいブラウンなどの色味がおすすめです。ホテルライクなモダンスタイルがテーマなら、ベースからを”引き立てる”ブラック、濃いグレー、濃いブラウンなどの色味がおすすめです。

 

アクセントカラー

アクセントカラーとは、クッション・アート・雑貨などのインテリア小物に使う色味のことです。ベースカラーやメインカラーとは異なり、主張の強い色を選ぶことでおしゃれな空間を演出できます。暖色系のメインカラーには寒色系を、寒色系のメインカラーには暖色系をアクセントカラーとして採用すると、補色効果でおしゃれな印象がグンとアップします。

 

キッチン扉・収納扉・ワークトップにはメインカラーを!

キッチン扉・キッチン収納扉・ワークトップはLDKの中でも面積の広い部分なので、迷ったときはメインカラーの色合いを採用すると良いでしょう。

扉の色味とワークトップの色味を同じメインカラーで統一することで、まとまりのあるおしゃれなキッチンに仕上がります。たとえば、ブラックの扉にブラックやシルバーのワークトップを採用すれば、無機質でホテルライクな印象に。ホワイトの扉にホワイトのワークトップを採用すれば、清潔感のある北欧スタイルな印象に。

一方、あえて扉の色味はメインカラー、ワークトップの色味は扉の反対色にすることで、オリジナリティのあるハイセンスなキッチンに仕上げることもできます。たとえば、ブラックの扉にホワイトのワークトップを採用すれば、少し遊び心のあるおしゃれな雰囲気に。木目の扉にブラックやシルバーのワークトップを採用すれば、クールでスタイリッシュな雰囲気に仕上がります。

 

まずはレイアウトや形状どうするのか決めましょう

今回は、キッチンをおしゃれにリフォームするための手順とポイントをご紹介しました。

まずはキッチンのレイアウトや形状、間取りをどうするのか決めましょう。そして、リビング・ダイニングと調和するようにキッチンの内装テーマやイメージを固めます。あとは、これらのレイアウトや形状、テーマをもとに、キッチン扉やワークトップ、各パーツや設備のデザインを決めていきます。

キッチンをおしゃれにリフォームしたいなら忘れてはならないのが、「LDK全体のバランス」「目隠し対策」「収納計画」の3つです。目隠し対策と収納計画をしっかり行うことで、リフォーム後もモノが散らかって見えないおしゃれキッチンを維持できます。

また、LDK全体のバランスをよくするためには、ベースカラー・メインカラー・アクセントカラーの3色を意識すると良いでしょう。インテリアの基本の配色から大きく逸れなければ、ある程度まとまりのある空間に仕上がります。

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