キッチンリフォーム

【対面式/壁付けキッチン】大幅にリフォーム費用やメリット・デメリット

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テレビや雑誌、SNSなどでおしゃれなキッチンを見ると、「自宅のキッチンもあんな風におしゃれにリフォームしたいな」と憧れを抱くことでしょう。ここ数年は特に対面式キッチンの人気が高く、料理をしながらリビングで過ごす子供の様子が見れるなどのメリットから注目されてきました。しかし、最近は従来からある壁付けキッチンへの注目が再び高まってきており、新築時やリフォーム時に壁付けを選択する方も増えてきているのです。

では、対面式キッチン・壁付けキッチンそれぞれにはどのようなメリットがあるのでしょうか。また、それぞれのリフォームにはどれくらいの費用がかかってくるのでしょうか。

今回は、キッチンをおしゃれにリフォームしたい方に向けて、対面式キッチン・壁付けキッチンそれぞれへのリフォームのメリット・デメリット・費用を解説していきます。

キッチンの間取りの種類

そもそもキッチンの間取りには大きく「オープン型キッチン」と「クローズ型キッチン」の2つがあります。家族構成やライフスタイルによって、おすすめのキッチンの間取りや形状は変わってきますので、まずはそれぞれの特徴を見ていきましょう。

オープン型キッチン

オープン型キッチンとは、キッチン・リビング・ダイニングの間に壁を設けず、ひとつのLDKの空間として一体化した間取りのことです。テレビドラマやCMなどでよく目にするキッチンはLDKが繋がったオープン型キッチンかと思います。料理や片付けをしながら家族とコミュニケーションを取ったりテレビを見たりと、開放的にキッチンを使うことができる間取りです。

オープン型キッチンはさらに「対面式キッチン」と「壁付けキッチン」の2つに大別できます。

対面式キッチン

対面式キッチンとは、キッチンに立ったときにリビングやダイニングに対面するタイプの間取りです。料理や片付けをしながらリビングで過ごす家族の様子を見れる間取りなので、子育て世代に特に人気の間取りとなっています。

対面式キッチンの代表的なものとしては、「アイランドキッチン」や「ペニンシュラキッチン」が挙げられます。各メーカーがカラーや素材のバリエーションを豊富に展開しており、いずれもデザイン性が高いのが特徴です。スタイリッシュで洗練されたキッチンが実現できます。

壁付けキッチン

一方壁付けキッチンとは、部屋の壁に向かって配置するタイプの間取りです。壁に向かって作業をすることになるため、料理や片付けに集中できるのが特徴です。

壁付けキッチンの代表例はやはり「I型キッチン」です。コンロ・作業台・シンクが横一列に壁付けで配置されているI型キッチンは、誰しもが馴染みのあるキッチンの形状なのではないでしょうか。

 

▼間取り別の代表的なキッチン形状

対面式キッチン ・アイランドキッチン

・ペニンシュラキッチン等

壁付けキッチン ・I型キッチン

・II型キッチン

・L型キッチン等

 

クローズ型キッチン

オープン型キッチンとは異なり、キッチンだけが独立した空間に区切られて配置されている間取りタイプがクローズ型キッチンです。ひとつの個室のようにキッチン空間を利用できるため、たくさんの調理家電や食材を収納したい方や、料理が好きでとことん料理に専念したい方などにニーズがあります。独立した空間なので、リビングやダイニングとの調和をそこまで気にせずにデザインやレイアウトを楽しむこともできます。

このように、キッチンの間取りはいくつかのタイプに分類できるわけですが、この記事では「オープン型キッチン」に焦点をあてて魅力を見ていきましょう。

 

対面式キッチンのメリット・デメリット

まずは「オープン型キッチン」の「対面式キッチン」の特徴をさらに詳しく見ていきます。

対面式キッチンのメリット

家族とのコミュニケーションがとりやすい

対面式キッチンの何よりのメリットは、料理中であってもリビングやダイニングで過ごす家族とコミュニケーションが取りやすいことです。子供が遊んだり宿題をしたりしている様子を見ながら料理や片付けをすることができるため、特に小さなお子さんがいるご家庭では安心です。保育園や学校から帰った子供と「今日はなにしたの?」などと会話を楽しみながら夕飯の準備ができます。

テレビなどを見ながら作業ができる

お皿を洗いながら、食材を煮込みながらなど、手を動かしながらもテレビや映画を観ることができるのが対面式キッチンの魅力のひとつです。ながら作業ができるため、時間を効率的に使うことができます。観たい番組があるからといって、片付けや作業を後回しにする必要がありません。

配膳や片付けがしやすい

対面式キッチンでは、キッチンの目の前にカウンターを設置することも多いです。カウンターを設置すれば、お皿に盛り付けた料理をカウンターに並べて、そのままダイニングまでまとめて配膳しやすくなります。また、食後はダイニングからカウンターに食べ終えた食器を持っていけば、キッチン側からまとめてシンクに食器を下げることができて効率的です。

おしゃれで開放的な空間になる

アイランドキッチンやペニンシュラキッチンはおしゃれで憧れがある方が多いキッチンです。対面式キッチンであれば、ゴチャゴチャと生活感が漂ってしまう調理器具や調味料などをリビングやダイニングからは見えない位置に収納できるため、洗練されたスタイリッシュで開放感のあるキッチンに見せることができます。

 

対面式キッチンのデメリット

壁付けキッチンよりも広いスペースが必要である

対面式キッチンの間取りでは、作業をするための通路や背面収納スペースの確保が必要になります。その分壁付けキッチンよりも広いスペースを確保しなければなりません。新築時に対面式キッチンを取り入れるのであればその分のスペースを考慮した設計が可能ですが、壁付けキッチンから対面式キッチンにリフォームするとなると、十分なスペースが確保できるのかを設計士などと確認する必要があるでしょう。

臭いや汚れが気になる

対面式キッチンに限らずオープン型のキッチンでは、調理中の匂いや生ゴミの臭いなどがキッチンからリビング・ダイニングに伝わりやすいです。クローズ型キッチンであれば壁や仕切りによって臭いを遮断することができますが、オープン型キッチンではどれだけ換気扇を回しても臭いが伝わるのをゼロにすることは難しいでしょう。

また、対面式キッチンならではのデメリットとして油はね・水はねが挙げられます。壁付けであればシンクからの水はねやコンロからの油はねは壁に向かって生じるため、壁をこまめに掃除すればメンテナンス可能です。

しかし、対面式となるとキッチン側からリビング・ダイニング側に水や油がはねてしまうため、掃除が必要な空間が増えてしまいます。フローリングやダイニング側の壁が気づいたら油でギトギト...となると小さなお子さんやペットがいるご家庭では不安ですよね。そのまま放置すると床や壁の劣化も早くなってしまうため、油はね防止パネルや腰壁を設置するなどして対策が必要になります。

手元が丸見えになってしまう

フラットな形状の対面式キッチンでは、どうしてもリビング・ダイニング側からシンクの中や作業台が丸見えになってしまいます。そのため、調理中の手元の様子や放置された洗い物などが常に人目につくことに。来客時などは特に気を遣ってしまうかもしれません。こまめに片付けができる人、常にきれいな状態を保てる人であれば、そこまでこのデメリットは気にせずに対面式キッチンを採用できることでしょう。

 

壁付けキッチンのメリット・デメリット

次に、「オープン型キッチン」の「壁付けキッチン」の特徴を見ていきましょう。

壁付けキッチンのメリット

部屋を広々と使える

壁付けキッチンの何よりの魅力は、部屋全体を広々と使えることではないでしょうか。収納棚や冷蔵庫、キッチンをすべて壁付けで一列で配置すると、通路などのことを考慮する必要がなくなるためLDKが広々と開放的になります。その分ダイニングテーブルを大きくしたり、子供の遊び場を広く設けたりと、LDKの空間の使い道の選択肢が広がります。

匂いや汚れが比較的広がりにくい

オープン型のキッチンである以上は、壁付けキッチンも料理の匂いや生ゴミの臭いがリビング・ダイニングに広がってしまいます。しかし、リビング・ダイニングの方を向いた対面式キッチンと比べると、壁に向いている壁付けキッチンの方が匂いの広がりを軽減できます。

また、先述したように油はねや水はねは目の前の壁にのみ付着することになるため、対面式キッチンと比べると掃除の手間を削減できるでしょう。目の前の壁をホーローやタイルなどにすることで、汚れがサッと拭き取りやすくなり、きれいな状態を保ちやすくなります。

料理に集中できる

常に壁側を向いて作業をすることになるため、料理や片付けなどに集中できます。クローズ型キッチンほど閉ざされた空間ではないため、リビングやダイニングで過ごしている家族の気配も感じながら、程よい距離感で料理に取り組めるのが魅力です。

 

壁付けキッチンのデメリット

簡単に出入りできてしまう

火や包丁などを扱うキッチンは、家の中でも特に危険な空間のひとつです。小さなお子さんやペットがいるご家庭では、なるべくキッチンに近づけたくないという方が多いのではないでしょうか。対面式キッチンやクローズ型キッチンであれば、キッチンの入口に柵などを設けることで簡単に子供やペットの出入りを防ぐことができますが、壁付けキッチンとなるとそうはいきません。調理中に子供やペットがキッチンに近づかないように、空間全体を仕切るような大きい柵が必要になるでしょう。

キッチン全体がリビング・ダイニングから丸見えになる

壁付けキッチンは、対面式キッチン以上にキッチン全体がリビング・ダイニングから丸見えになってしまいます。壁側を向いて作業をするため、調理中の手元はそれほど見えないかもしれませんが、散らかった作業台やシンクはどうしても人目についてしまいます。壁付けキッチンにリフォームするのであれば、簡易的な間仕切りを設けたり、収納棚やロールカーテンで目隠ししたり、来客時でも人目が気にならないための工夫もセットで行うことをおすすめします。

家電や収納棚のレイアウトが難しい

壁付けキッチンは対面式キッチンよりも間取りの自由度が高い分、冷蔵庫や電子レンジ、食器棚などの配置の選択肢が無限に広がります。システムキッチンと横並びで一列に家電や食器棚も配置するのか、システムキッチンとL字になるように配置するのか。キッチンの背面に収納カウンターを設けるのもひとつです。いまの住まいの間取りからのリフォームであれば、どのようなレイアウトが使いやすいのか、動線を考慮しながらリフォーム会社と相談するようにしましょう。

 

対面式キッチン・壁付けキッチンのリフォーム費用の目安は?

キッチンリフォームにかかる費用の内訳

壁付けキッチンから対面式キッチンに、あるいは対面式キッチンから壁付けキッチンにリフォームする場合、リフォーム費用は高額になる傾向にあります。なぜなら間取りの変更を伴う分、キッチンそのものの費用だけでなく水道・ガスの配管工事や床・壁の張り替え工事などが必要になってくるからです。

一方、間取りの変更を伴わないキッチンリフォームであれば配管工事が不要になり、かつ内装工事も最小限に止まるため、比較的費用を抑えることができます。とはいえ、もちろん高価なシステムキッチンや設備を取り入れれば、その分費用は膨れ上がっていきますので、予算に合った商品を選ぶことが大切です。

▼リフォーム費用の内訳

・壁付けキッチン⇨対面式キッチン

・対面式キッチン⇨壁付けキッチン

・キッチン本体にかかる費用

・既存キッチンの解体と処分にかかる費用

・水道やガスなどの配管にかかる費用

・床や壁などの内装にかかる費用

・壁付けキッチン⇨壁付けキッチン

・対面式キッチン⇨対面式キッチン

・キッチン本体にかかる費用

・既存キッチンの解体と処分にかかる費用

 

▼その他リフォーム費用を左右する要素

・扉面材のグレード

・ワークトップの素材

・シンクの素材

・ガスやIHコンロのグレード

・換気扇のグレード

・水栓のグレード

・床、壁や天井のクロスの貼替え範囲

・収納棚やカウンターなどの造作物設置の有無等

では、具体的にどれくらいのリフォーム費用がかかってくるのでしょうか?

 

「対面式⇨壁付け」「壁付け⇨対面式」のリフォーム費用

・対面式キッチン ⇨ 壁付けキッチン

・壁付けキッチン ⇨ 対面式キッチン

55~300万円

(⇨ペニンシュラキッチン:60~200万円)

(⇨アイランドキッチン:150~300万円)

 ※費用相場は施工会社によって大きく変動する場合があります

間取り配置の変更を伴うキッチンリフォームでは、このように高額な費用がかかる可能性が高いです。特にペニンシュラキッチンやアイランドキッチンといった高額な対面式キッチンを採用する場合は、グレードによっては300万円ほど必要になってくることも。グレードが高い分、洗練されたホテルライクなおしゃれキッチンに仕上がるため、満足度も高くなること間違いなしです。

 

「対面式⇨対面式」「壁付け⇨壁付け」のリフォーム費用

・壁付けキッチン ⇨ 壁付けキッチン

・対面式キッチン ⇨ 対面式キッチン

50~150万円

(⇨I型キッチン:50〜150万円)

(⇨L型キッチン:54〜150万円)

※費用相場は施工会社によって大きく変動する場合があります

予算をできるだけ抑えたいという場合は、間取り配置の変更を伴わないキッチンリフォームがおすすめです。たとえば壁付けI型キッチンから壁付けI型キッチンへのリフォームの場合、標準グレードのものを選べば50万円ほどでリフォームすることが可能です。標準グレードであっても、各メーカーからバリエーション豊富なおしゃれなシステムキッチンが発売されていますので、デザイン性に妥協することなくお気に入りのキッチンにリフォームできるはずです。

 

対面式キッチンから壁付けキッチンに変える方も多い

今回はご自宅のキッチンリフォームをお考えの方に向けて、対面式キッチン・壁付けキッチンそれぞれへのリフォームのメリット・デメリット・費用を解説してきました。

対面式キッチンの何よりの魅力は、家族とのコミュニケーションが取りやすいことです。一方で、匂いや汚れがリビング・ダイニングスペースにも広がりやすいため掃除の手間がかかってしまうなどのデメリットがあります。

壁付けキッチンであれば、比較的匂いの広がりや水はね・油はねの広がりを抑えられるため、こまめな掃除やメンテナンスが苦手な方にはおすすめです。また、壁にキッチンがくっついている分LDK全体を広々と活用することができます。一方で、キッチンへのアクセスが誰でも容易になってしまい、小さなお子さんやペットがいるご家庭には安全面において不向きかもしれません。

冒頭でお伝えしたように、家族構成やライフスタイルによっておすすめのキッチンは異なってきますので、今回ご紹介したメリット・デメリット・目安費用を参考にどのようなキッチンリフォームにしようか検討してみてくださいね。

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